近世において椅子の源流は4つに分かれると分析されています。AREAのオリジナルチェアは傾向として、その一つにあたるSHAKER家具の影響を受けています。特に伸びた後ろ脚が笠木の上に突出する先端部に哲学や理念を意匠する(フィニアル)という手法を取り入れています。
<フィニアル>
古代メソポタミアから現代に至るまで、建築や調度品の先端部に施される意匠。メッセージ性が高く、作る者の哲学を色濃く反映することが多い。
■chair A-14 “RIPE”
ライプのフィニアルには、「直線は曲線になり得るか?」という問いを含んでいます。行き過ぎたデジタル社会(直線)に対して、人の心(曲線)はどう対抗するかというロジックです。
■chair “A”シリーズ
A-1とA-2のフィニアルには、湘南地方によく見られる6:4の溝を彫り込んでいます。この紋様は徐々に昇る日の出の様子を表すもので、一日の幸福を祈るものだと伝えられています。
■chair A-6 “SIN”
シンのフィニアルは鬼の角を模しています。ここで言う鬼は、その語源である隠(おぬ=見えないもの)の象徴としての造作であり現代人が忘れてしまった原初の真実を表しています。
■chair A-16
シェーカーチェアは必ず角を持ち、そこにこそ、その椅子たらしめる思想が必要です。A-16の角は、とある動物のフォルムを模すことで、この椅子の有機的で優しい座り心地を象徴させています。
〜 AREA original chair 〜
AREAの椅子は、熟練の職人の手により、厳選された広葉樹無垢材から木取りされ、一品一品堅牢に木組みで組立を行います。
品種毎に設定された、木部フレーム標準樹種、仕上と、座面のファブリック、レザーをお選びください。標準の座面高さより1cm単位にて低く脚カット対応も承ります(椅子の仕様により可否がございます)。
標準仕様以外での製作をご希望の場合もお気軽にご相談ください。